ご挨拶
昭和大学医学部
医学教育学講座
教授 泉 美貴
昭和大学医学部では、2020年度からカリキュラムを改編し、一年生から臨床実習を開始することにしました。医学は患者から学ぶという医学教育の根幹を大事にしたいと思っています。カリキュラム改編に関してはぜひ、「新カリキュラムの概要」をご覧下さい。
昭和大学医学部の医学教育学講座は、他学部の教育推進室(歯学教育推進室、薬学教育推進室、保健医療教育推進室)と共同し全学的に教育を推進するための医学教育推進室も兼ねています。
スタッフは女性、男性、医師、医師以外、米国人、本学卒業生、他大学卒業生と、ダイバーシティ溢れるメンバーで構成されています。それぞれが医学教育の中でも、アクティブ・ラーニング、医学分野認証評価、マインドフルネス、終末期ケア、共用試験、OSCE、キャリア支援などの分野で強みを発揮して活動しています。
昭和大学は2018年に創立90周年を迎えました。本学の教員は、「医師」あるいは「教授」などではなく、全員が「教育職員」と位置づけられています。昭和大学が掲げる「至誠一貫」の精神に溢れる医師を養成すべく、常にスチューデント・ファーストで教育に取り組んでいます。2020年度にはシミュレーション・センターを兼ね備えた、卒後教育棟が竣工し、教育の一層の充実が図られる予定です。
昭和大学医学部の教育の向上がひいては本邦の医学教育界への貢献に繋がることを願い、いつかは世界の医学教育をリードする日が来ることを祈ります。 皆様方には、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
医局員紹介
泉 美貴
Miki Izumi 昭和大学医学部 医学教育学講座 教授「医師になれば医学生の教員になれるよ」という亡父のひと言から医師の道を選んだ私は、20年余りの病理医としての経験を経て、12年前に満を持して医学教育者になりました。高校生が6年後には医師として社会に巣立っていく成長のさまは感動的でさえあります。
昭和大学医学部ひいては日本の医学教育界を、世界一流に改革することを使命として取り組んでいます。
年表
- 1988年
- 川崎医科大学卒業
- 1998年
- 川崎医科大学附属病院 病院病理部研修医
- 1992年
- 在日横須賀米海軍病院 (U. S. Naval Hospital Yokosuka) インターン
- 1994年
- NTT関東逓信病院 (NTT東日本関東病院) 病理診断科 医師
- 1998年
- 東京医科大学 病理学第一講座 講師
- 2014年
- 東京医科大学 医学教育学講座 教授
- 2017年
- 昭和大学 医学部 医学教育学講座 教授
所属学会
- 日本医学教育学会(理事 第19-21期)
- ヨーロッパ医学教育学会(AMEE)
- 日本医療教育システム学会
受賞歴
- 2008年 3rd International Congress in Gender Medicine, Best Poster賞
- 2010年, 2011年, 2012年ベストティーチャー賞
- 2012年日本女医会 提言論文 最優秀賞
学外委員会活動等
- 日本保健医療福祉連携教育学会
- 日本医学教育評価機構(JACME)(研修委員会委員長、基準・要項検討委員会副委員長,評価委員会,外部評価者)
- 日本教育振興財団(運営委員)他
- 趣味
- 卓球(すること,観ること)
- 座右の銘
- 一人は皆のために皆は一人のために
緒方 浩顕
Hiroaki Ogata 昭和大学医学部 医学教育学講座 教授(昭和大学横浜市北部病院 医療教育支援室 教授)
髙宮 有介
Yusuke Takamiya 昭和大学医学部 医学教育学講座 教授緩和ケアの臨床で学んだ全人的ケア、コミュニケーションの経験を基に、プロフェッショナリズムや行動医学の講義を担当しています。昭和大学の至誠一貫を体現する医師の養成に全力を尽くします。
医療系大学の学生、医療者向けに、死から生といのちを考える講義を発信しており、2015年からは医療者自身のケア、マインドフルネスの講義、講演を行っています。
年表
- 1985年
- 昭和大学医学部卒業 同年 昭和大学医学部外科学教室入局
- 1989年
- 英国ホスピス研修(セントコロンバス等)
- 1992年
- 昭和大学病院 緩和ケアチーム
- 2001年
- 昭和大学横浜市北部病院 緩和ケア病棟 講師
- 2007年
- 昭和大学医学部 医学教育推進室 講師
- 2018年
- 昭和大学医学部 医学教育学講座 教授
所属学会
- 大学病院の緩和ケアを考える会 代表世話人、教育部会員
- 日本死の臨床研究会 世話人代表
- 日本GRACE研究会 世話人代表
- 日本ホスピス緩和ケア協会 理事
- 日本緩和医療学会 代議員
- 日本医学教育学会 代議員、認定医学教育専門家
- 雑誌「緩和ケア」編集顧問他
- 趣味
- マインドフルネス、剣道、エアロビクス、お酒(日本酒、黒糖焼酎)
- 座右の銘
- I have a dream(キング牧師) 夢を持ち、それに邁進する
川原 千香子
Chikako Kawahara 昭和大学医学部 医学教育学講座 准教授大学病院において、救命救急・集中治療・循環器内科等クリティカルケア領域に従事。日本看護協会救急看護認定看護師、急性・重症患者看護専門看護師を経て、2015年より愛知医科大学医学部シミュレーションセンターに教員として着任しました。2022年4月より現職。
モニターや機器に囲まれた患者さんだからこそ、手や目を使って護る=看護が必要という思いで、「観察」「人の尊厳」を大切にしてきました。シミュレーションを通して患者さんや家族に目を向ける医療従事者育成に努めたいと考えています。
年表
- 熊本大学医療技術短期大学部看護学科卒業
- 東京慈恵会医科大学大学院医学研究科看護学修士課程修了
- 富山大学医学薬学教育部博士課程生命・臨床医学分野修了
所属学会
- 日本臨床救急医学会 評議員
- 日本災害医学会 評議員
- 日本クリティカルケア看護学会 評議員
- 日本看護シミュレーションラーニング学会 代議員
- 日本救急看護学会 教育委員会委員
- 日本集中治療医学会
- 日本医療教授システム学会
- 趣味
- 映画鑑賞
- 好きな言葉
- (神は)汝らを耐え忍ぶこと能わぬほどの試みには遭わせたまわず。汝らが試みを耐え忍ぶことを得んために之と共に遁るべき道を備えたまわん。
土屋 静馬
Shizuma Tsuchiya 昭和大学医学部 医学教育学講座 准教授『臨床の現場で患者が医師に望んでいることは、満足のいく医療が提供され、自分自身を一人の人間として真剣に対応してくれることです。
この当たり前のことを常に実現させるために、大学で医学生や研修医の教育に情熱を注いでいます。』
留学先の恩師、マギル大学の腎臓内科・緩和ケア医のハッチンソン教授の言葉です。
2002年に昭和大学を卒業して以来、昭和大学横浜市北部病院で腫瘍内科・緩和ケア、および救急診療に従事してまいりました。
そして、カナダでハッチンソン教授に出会い、感銘を受け、私も2017年から昭和大学で医学教育の職に就かせていただくことになりました。
ハッチンソン教授の言葉に少しでも近づけるように、臨床と教育の現場で努力して参りたいと思います。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
年表
- 2002年
- 昭和大学医学部 卒業
- 2002年
- 昭和大学横浜市北部病院・初期臨床研修(内科系)
- 2002-2006年
- 昭和大学医学部大学院 第一薬理学教室 (博士号)
- 2004年
- 昭和大学横浜市北部病院・総合内科(腫瘍) 入局
- 2011-2012年
- オックスフォード・ブルックス大学大学院
MSc in Palliative Care(緩和ケア修士号)
- 2012年
- 昭和大学横浜市北部病院・内科(腫瘍/救急) 講師
マギル大学医学教育センター大学院
MA in Health Professions Education (医学教育学修士課程)/
McGill Programs in Whole Person Care(全人的ケアプログラム)
- 2017年
- 昭和大学 医学教育学講座 講師
- 2019年
- 昭和大学 医学教育学講座 准教授
所属学会
- 日本内科学会
- 日本緩和医療学会
- 死の臨床研究会
- 日本臨床腫瘍学会
- 日本医学教育学会 ほか
学外委員会活動等
- 日本内科学会:専門医部会 全人的医療ワーキンググループ・リーダー
- 日本医学教育学会:評議員、学会誌編集委員
- 医療系大学間共用試験実施評価機構:実施小委員会 副委員長
学習評価項目・課題管理委員会
解説・教育用動画作成・管理小委員会 - 日本Whole Person Care研究会:世話人副代表
- 趣味
- 馬術、ラグビー、沖縄三線、自転車、庭木手入れ お酒:たしなむ程度
- 好きな言葉
- 牛に引かれて善光寺まいり
古田 厚子
Atsuko Furuta 昭和大学医学部 医学教育学講座 講師昭和大学病院で臨床とともに学生教育にも従事。
臨床および教育は耳鼻咽喉科特に鼻科学・耳科学にたずさわってきた。
これまでの経験を生かして積極的に医学教育に取り組んでいこうと令和2年4月より医学教育学講座へ入職。
年表
- 平成13年
- 昭和大学医学部卒業
- 平成13年
- 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学教室(現講座)入職
- 平成30年
- 日本医科大学多摩永山病院耳鼻咽喉科勤務
- 令和2年
- 昭和大学医学部医学教育学講座 講師
所属学会
- 日本医学教育学会
- 日本耳鼻咽喉科学会
- 日本鼻科学会
- 日本耳科学会
- 自分への一言
- たくさんの仕事(勉強)もいつかは(遅かれ早かれ)おわる!
有馬 牧子
Makiko Arima 昭和大学 医学教育学講座 講師医療者のキャリア形成やダイバーシティ、SDG'sに関する講義を担当しています。昭和大学の皆様のキャリア支援、ダイバーシティ推進のお役に立てれば幸いです。
年表
- 2000年
- ボストン大学大学院医学部公衆衛生学科卒業。ボストン市ブリガム&ウィメンズホスピタルを経て、国立保健医療科学院研究員。
- 2006年
- 東京医科歯科大学大学院博士課程修了。東京医科歯科大学 学生支援・保健管理機構 男女協働参画支援室助教を経て2020年より現職。
所属学会
- 日本医学教育学会
- 日本女性医学学会
- 日本行動医学学会
受賞歴
- 第7回更年期と加齢のヘルスケア学会学術奨励賞
- 2014年国際ソロプチミスト鹿児島・日本財団女性研究者賞受賞
- 2015年度内閣府「女性のチャレンジ賞」受賞
学外委員会活動等
- 日本女性医学学会代議員・幹事
- 日本医学教育学会多様性推進委員会
- Diversity and Equality in Health and Care編集委員
- 東京医科歯科大学非常勤講師
- 東京医科歯科大学ダイバーシティ・ダイヤモンド(DD)ユニットオブザーバー
- NPO法人女性の健康とメノポーズ協会理事他
- 趣味
- 絵画、フルート、料理番組を観ること、お菓子作り
- 座右の銘
- 壁は自分自身である(芸術家:岡本太郎)
クリス・シリー
kris Siri 昭和大学医学部 医学教育学講座 講師医学教育は、わたしのライフワークであり、これまで長年にわたり若手医師および医学生の教育に携わって参りました。
過去に、American College of SurgeonsのAdvanced Trauma Life Support コースや米海軍の外傷訓練コースにおいて、指導のみならずコースの開発にも尽力致しました。また、横須賀米海軍病院において外科医として従事していた頃、Graduate Medical Education 委員会のリーダーとして研修医の指導を行っておりました。
これらの経験を生かして、昭和大学における医学教育に、大いに貢献して参りたいと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
年表
- 平成14年
- イエール大学 専攻分子生物物理学と生化学卒業
- 平成18年
- ピッツバーグ大学 医学部卒業
- 平成18-19年
- サンディエゴ米海軍医療センター 一般外科初期研修
- 平成 19-21年
- 米国海兵隊医師 イラク派遣
- 平成 21-24年
- サンディエゴ米海軍医療センター 一般外科研修
- 平成 24-25年
- サンディエゴ米海軍医療センター 一般外科研修医リーダー
- 平成 25-27年
- 艦隊外科チーム 一般外科スタッフ
- 平成 26-27年
- 米海軍病院キャンプペンドルトン 一般外科スタッフ
- 平成 27-29年
- 横須賀米海軍病院 一般外科スタッフ
- 平成 28-29年
- 横須賀米海軍病院 一般外科部長
- 平成 29-現在
- 昭和大学医学部 医学教育学講座 講師
所属学会
- 日本医学教育学会
- 米国外科学会
学外委員会活動等
- 一般外科のボードで専門医と認定されている(米国)
- 医療用麻薬取扱者免許(米国)
- 米国医師面書(カリフォルニア州、ワシントン州)
- 米国外科学会の外傷初期診療ガイドラインの教師
- 米国外科学会のシミュレーション委員会
- 趣味
- フィットネス、イラスト
- 座右の銘
- “For isn’t by size that you win or you fail, be the best of whatever you are.” – Martin Luther King, Jr. 最善を尽くす。